【銘柄分析】あいホールディングス(3076)~業績好調&高配当の機器メーカー

3076あいホールディングスの銘柄分析記事 銘柄分析

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本記事では日本の高配当株である「あいホールディングス(3076)」について、高配当株投資でFIREをした株タヌが銘柄分析をしています。

記事作成時点の配当利回りは3.81%

業績は順調に推移していますが、配当性向の高さなど気になる点もあります

  • 新NISAで高配当株投資をする人
  • あいホールディングスについて他の投資家がどう考えているか興味がある人
  • ウォッチリストに入れる高配当株を探している人

はぜひ最後まで読んでみてください。

このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断・責任にてお願いします

あいホールディングス(3076)の概要

銘柄コード3076
業種卸売業
決算月6月
市場 東証プライム  
株価2,364円
時価総額1,338億円
 予想配当利回り 3.81%
配当権利月6月、12月
株主優待なし
優待権利月なし
マネックス証券、moomoo証券を参考に作成(2024/3/1時点)
株タヌ
株タヌ

決算が6月だから、配当月を分散させたい時に良さそう

  • セキュリティ機器メーカー
  • 監視カメラ、AI顔認証カメラなどのセキュリティ機器の他、病院の診察券発行機といったカード機器、ラベルプリンタなどの情報機器、データロガー記録計等の計測機器の製造・販売
  • 海外での市場拡大を推進
  • 主要取引先は、連続増配銘柄として有名な三菱HCキャピタル

配当金:増加傾向だが配当性向がやや高い

一株当たりの配当金:増加傾向

3076あいホールディングスの配当金の推移(出所:マネックス証券)
配当金の推移(出所:マネックス証券)

マネックスで確認できる範囲では、少なくとも2014/6期以降に減配歴はありません。

また、もう少し過去まで遡れるIR BANKで確認したところでも、少なくとも2011/6期以降の減配はありませんでした。

2024/6期の増配が実現した場合、連続増配年数は3年となります。

株タヌ
株タヌ

連続増配銘柄というよりは、累進配当銘柄という目線で見ておくと良さそう

配当性向:上昇傾向でやや高め

3076あいホールディングスの配当性向の推移(出所:マネックス証券)
配当性向の推移(出所:マネックス証券)

配当性向は2023/6期で46.0%

決して低くはなく、余力は大きくないですね。

今後も増配を期待するには、業績の伸長が欠かせないでしょう。

配当利回り推移:直近は高水準

3076あいホールディングスの予想配当利回りの推移(出所:マネックス証券)
予想配当利回りの推移(出所:マネックス証券)

コロナショックで最大値をつけています。

そこを除けば、直近の3.81%は、過去水準で見ると高利回りと考えられそうです。

ただ、最近の配当利回り上昇には「2024/6期から配当性向の目安を50%以上に引き上げたこと」が影響している点には、留意が必要だと思います。

配当方針:配当性向50%以上

配当性向50%以上を基準とし、財政状態、利益水準などを総合的に勘案したうえで利益配当を行う(出典:2023年8月18日付「配当方針の変更に関するお知らせ」)

2024/6期から上記の配当方針となっています。

累進配当や増配については言及されていません。

株タヌ
株タヌ

業績が低迷した時には「減配もありうる」という心づもりでいた方が無難かな

業績・株価指標:業績堅調で指標的にも割安感あり

株価推移

まずは1年チャートを見てみましょう。

3076あいホールディングスの1年チャート(出所:マネックス証券)
3076あいホールディングスの1年チャート(出所:マネックス証券)

緩やかに上昇。

株タヌ
株タヌ

直近は移動平均線を下回っているね

1年間という幅で見た場合は、チャート的には比較的投資しやすいタイミングかもしれません。

続いて、より長期間の10年チャートも見てみましょう。

3076あいホールディングスの10年チャート(出所:マネックス証券)
3076あいホールディングスの10年チャート(出所:マネックス証券)

2016年頃の高値を更新できていないですね。

直近は移動平均線よりも上側で推移しているため、10年チャートだけで判断する場合には、特別安いとはいえなさそうです。

売上高・営業利益:売上は横這いだが増益傾向

3076あいホールディングスの売上高、営業利益の推移(出所:マネックス証券)
売上高、営業利益の推移(出所:マネックス証券)

売上高は2018/6期以降やや落ち込み、戻してきてはいますが、まだ2018/6期の水準は超えられていません。

営業利益は概ね順調に伸びています。

売上高は成長が止まっているものの、営業利益が伸びているため、まだ印象は良いですね。

営業利益率:高水準

3076あいホールディングスの営業利益率の推移(出所:マネックス証券)
営業利益率の推移(出所:マネックス証券)

営業利益率は2021/6期以降は20%を超えており、高水準です。

さらに利益率も上昇傾向にありますね。

株タヌ
株タヌ

収益性は良好そう

キャッシュフロー:プラス推移が続く

3076あいホールディングスの営業CF、現金等、フリーCFの推移(出所:マネックス証券)
営業CF、現金等、フリーCFの推移(出所:マネックス証券)

営業CFはずっとプラスで推移しており、フリーCFも2008/6期以外はプラス推移です。

現金等も増加傾向。

総じて好印象ですね。

EPS:上昇傾向

3076あいホールディングスのEPSの推移(出所:IR BANK)
EPSの推移(出所:IR BANK)

EPSも上昇傾向が続いています。

今のところ業績は堅調ですね。

ROE:良好な水準

3076あいホールディングスのROEの推移(出所:マネックス証券)
ROEの推移(出所:マネックス証券)

一般的な合格水準とされる8%を超えてきており、収益性は良好です。

PER:割安感あり

3076あいホールディングスの予想PERの推移(出所:マネックス証券)
予想PERの推移(出所:マネックス証券)

予想PERは8.7倍。

過去2年、過去5年というレンジで見ても下限付近です。

株タヌ
株タヌ

PERを見る限りは、今は割安と判断できそうだね

PBR:やや割安

3076あいホールディングスの実績PBRの推移(出所:マネックス証券)
実績PBRの推移(出所:マネックス証券)

続いてPBRは1.51倍。

こちらは過去2年、5年レンジで見ると少し低いぐらい。

割安だと飛びつくほどの水準ではありません

自己資本比率

  • 83.2%

自己資本比率は一般的な目安とされる30%を大きく上回っており、財務健全性はしっかりしています。

株タヌ
株タヌ

ちなみに当社IR資料によると無借金経営とのこと

まとめ:新NISAの高配当株投資先として「悪くない」か

今回はセキュリティ機器メーカーである「あいホールディングス」について銘柄分析をしました。

これまでの内容を株タヌの目線で総括すると次のとおりです。

魅力を感じる点

  • 営業利益は順調に増加しており、キャッシュフローも安定的
  • 高い収益性
  • 財務健全で無借金
  • PER、配当利回りの推移を考えると、今は割安と考えられる

気になる点

  • 主要事業の1つである情報機器分野が減益傾向
  • 株価がしばらく最高値を更新できていない
  • 配当余力は大きくなく、配当の伸びには業績伸長が必要
  • 配当方針を考えると、減配もありうると想定しておいた方が良さそう

新NISAであいホールディングスをどう考えるか

本記事の作成を通しての株タヌの所感は

株タヌ
株タヌ

新NISAの高配当株投資先として悪くなさそうだけど、できれば配当利回り4%付近など下落余地が小さいと思える場面で投資したい

業績は順調ですが、配当性向の高さや配当方針を考えると、株価が順調に上がっているような場面ではなく、逆張りでの投資を考えたいですね。

今回の分析で使用した主なツール
moomoo証券- 米株24時間取引・株価・投資情報

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