本記事では日本の高配当株である「あいホールディングス(3076)」について、高配当株投資でFIREをした株タヌが銘柄分析をしています。
記事作成時点の配当利回りは3.81%。
業績は順調に推移していますが、配当性向の高さなど気になる点もあります。
はぜひ最後まで読んでみてください。
このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断・責任にてお願いします
あいホールディングス(3076)の概要
銘柄コード | 3076 |
業種 | 卸売業 |
決算月 | 6月 |
市場 | 東証プライム |
株価 | 2,364円 |
時価総額 | 1,338億円 |
予想配当利回り | 3.81% |
配当権利月 | 6月、12月 |
株主優待 | なし |
優待権利月 | なし |
決算が6月だから、配当月を分散させたい時に良さそう
配当金:増加傾向だが配当性向がやや高い
一株当たりの配当金:増加傾向
マネックスで確認できる範囲では、少なくとも2014/6期以降に減配歴はありません。
また、もう少し過去まで遡れるIR BANKで確認したところでも、少なくとも2011/6期以降の減配はありませんでした。
2024/6期の増配が実現した場合、連続増配年数は3年となります。
連続増配銘柄というよりは、累進配当銘柄という目線で見ておくと良さそう
配当性向:上昇傾向でやや高め
配当性向は2023/6期で46.0%。
決して低くはなく、余力は大きくないですね。
今後も増配を期待するには、業績の伸長が欠かせないでしょう。
配当利回り推移:直近は高水準
コロナショックで最大値をつけています。
そこを除けば、直近の3.81%は、過去水準で見ると高利回りと考えられそうです。
ただ、最近の配当利回り上昇には「2024/6期から配当性向の目安を50%以上に引き上げたこと」が影響している点には、留意が必要だと思います。
配当方針:配当性向50%以上
配当性向50%以上を基準とし、財政状態、利益水準などを総合的に勘案したうえで利益配当を行う(出典:2023年8月18日付「配当方針の変更に関するお知らせ」)
2024/6期から上記の配当方針となっています。
累進配当や増配については言及されていません。
業績が低迷した時には「減配もありうる」という心づもりでいた方が無難かな
業績・株価指標:業績堅調で指標的にも割安感あり
株価推移
まずは1年チャートを見てみましょう。
緩やかに上昇。
直近は移動平均線を下回っているね
1年間という幅で見た場合は、チャート的には比較的投資しやすいタイミングかもしれません。
続いて、より長期間の10年チャートも見てみましょう。
2016年頃の高値を更新できていないですね。
直近は移動平均線よりも上側で推移しているため、10年チャートだけで判断する場合には、特別安いとはいえなさそうです。
売上高・営業利益:売上は横這いだが増益傾向
売上高は2018/6期以降やや落ち込み、戻してきてはいますが、まだ2018/6期の水準は超えられていません。
営業利益は概ね順調に伸びています。
売上高は成長が止まっているものの、営業利益が伸びているため、まだ印象は良いですね。
営業利益率:高水準
営業利益率は2021/6期以降は20%を超えており、高水準です。
さらに利益率も上昇傾向にありますね。
収益性は良好そう
キャッシュフロー:プラス推移が続く
営業CFはずっとプラスで推移しており、フリーCFも2008/6期以外はプラス推移です。
現金等も増加傾向。
総じて好印象ですね。
EPS:上昇傾向
EPSも上昇傾向が続いています。
今のところ業績は堅調ですね。
ROE:良好な水準
一般的な合格水準とされる8%を超えてきており、収益性は良好です。
PER:割安感あり
予想PERは8.7倍。
過去2年、過去5年というレンジで見ても下限付近です。
PERを見る限りは、今は割安と判断できそうだね
PBR:やや割安
続いてPBRは1.51倍。
こちらは過去2年、5年レンジで見ると少し低いぐらい。
割安だと飛びつくほどの水準ではありません。
自己資本比率
自己資本比率は一般的な目安とされる30%を大きく上回っており、財務健全性はしっかりしています。
ちなみに当社IR資料によると無借金経営とのこと
まとめ:新NISAの高配当株投資先として「悪くない」か
今回はセキュリティ機器メーカーである「あいホールディングス」について銘柄分析をしました。
これまでの内容を株タヌの目線で総括すると次のとおりです。
魅力を感じる点
気になる点
新NISAであいホールディングスをどう考えるか
本記事の作成を通しての株タヌの所感は
新NISAの高配当株投資先として悪くなさそうだけど、できれば配当利回り4%付近など下落余地が小さいと思える場面で投資したい
業績は順調ですが、配当性向の高さや配当方針を考えると、株価が順調に上がっているような場面ではなく、逆張りでの投資を考えたいですね。
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