【銘柄分析】芝浦電子(6957)~高利回りの電子部品メーカー

6957芝浦電子の銘柄分析記事 銘柄分析

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

本記事では日本の高配当株である「芝浦電子(6957)」について、高配当株投資でFIREをした株タヌが銘柄分析をしています。

記事作成時点の配当利回りは4.99%

株タヌ
株タヌ

温度センサーで最大手のメーカーだよ

大幅な増配で配当利回りが大きく上昇した銘柄です。

NISAでの投資先としてどうなのか、本記事にて考察していきます。

結論を先にいうと

株タヌは新NISAの高配当株投資先として「悪くない」

と考えています。

  • 新NISAで高配当株投資をする人
  • 芝浦電子について他の投資家がどう考えているか興味がある人
  • ウォッチリストに入れる高配当株を探している人

はぜひ最後まで読んでみてください。

このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断・責任にてお願いします

芝浦電子(6957)の概要

銘柄コード6957
業種電気機器
決算月3月
市場 東証スタンダード 
株価6,010円
時価総額468億円
 予想配当利回り 4.99%
配当権利月3月
株主優待なし
優待権利月なし
マネックス証券、moomoo証券を参考に作成(2024/5/19時点)
株タヌ
株タヌ

期末一括配当だね

  • 電子部品メーカー
  • サーミスタ(温度が変わると電気の流れにくさが変化する電子部品)の世界シェア1位
  • 海外市場の拡販に積極的
  • 事業分野は次の3つ。①ホームアプライアンス、②オートモーティブ、③インダストリアル

配当金:高利回り&累進配当

一株当たりの配当金:累進配当が続く

芝浦電子(6957)の配当金の推移(出所:マネックス証券)
配当金の推移(出所:マネックス証券)

IRバンクで確認できる範囲内では、2011/3期から減配はありません

配当維持もしくは増配を続けています。

今期の2025/3期は配当維持の予想。

株タヌ
株タヌ

累進配当銘柄と考えることもできそうな推移だね

配当性向:上昇傾向

芝浦電子(6957)の配当性向の推移(出所:マネックス証券)
配当性向の推移(出所:マネックス証券)

配当性向は2024/3期で59.8%

上昇傾向です。

60%近い配当性向ということもあり、設備投資などが必要なメーカーでこの数字だと、少し心配になります。

株タヌ
株タヌ

今後の配当維持や増配には業績が伴うことが前提だね

配当利回り推移:過去推移からはかなりの高利回り

芝浦電子(6957)の実績配当利回りの推移(出所:マネックス証券)
実績配当利回りの推移(出所:マネックス証券)

実績配当利回りは、現在4.99%。

過去推移からすると現在は相当の高水準です。

なお通常の銘柄分析記事では「予想配当利回りベース」で配当利回りを見ていますが、今回の芝浦電子は「実績ベース」。これは芝浦電子が2024年7月1日付の株式分割を控えていて、予想ベースのチャートが見られないためです。

株タヌ
株タヌ

配当性向が高いのは気になるけど、利回り約5%は魅力的だね

配当方針:安定配当

配当につきましては、今後も業績に過度に影響されることなく、安定的に行っていく方針です
(出典:当社IRページ「配当方針」より)

配当方針は、安定配当です。

IR資料を調べてみましたが、配当性向など特定の数値での目安は見つかりませんでした。

  • 配当性向
  • ROE
  • DOE
  • 自己資本比率

などを総合的に考慮するようです。

株タヌ
株タヌ

この配当方針なら、配当の「極端なブレ」は心配しすぎなくても良さそうだね

業績・株価指標:最近は一部伸び悩み

株価推移

まずは1年チャートを見てみましょう。

芝浦電子(6957)の1年チャート(出所:マネックス証券)
1年チャート(出所:マネックス証券)

移動平均線の近くでもみ合ってます。

1年間という幅で見た場合、チャート的には高くも安くもなくといった具合です。

続いて、より長期間の10年チャートも見てみましょう。

芝浦電子(6957)の10年チャート(出所:マネックス証券)
10年チャート(出所:マネックス証券)

長期的には株価が伸びてきています。

10年チャートでみた直近の割安感は、こちらも移動平均線付近で高くも安くもなくという感じです。

株タヌ
株タヌ

きれいな右肩上がりというよりは波が大きいね

売上高・営業利益:最近は伸び悩みか

芝浦電子(6957)の売上高、営業利益の推移(出所:マネックス証券)
売上高、営業利益の推移(出所:マネックス証券)

売上高も営業利益も、長期的にはしっかり伸びてきています。

しかし最近は伸び悩んでいますね。

株タヌ
株タヌ

配当性向の高さを思うと、業績の推移には要注意だね

営業利益率:比較的良好

6957芝浦電子の営業利益率の推移(出所:マネックス証券)
営業利益率の推移(出所:マネックス証券)

営業利益率は10%台での推移が続いています。

1つの目安となる10%を超えており、利益率は問題なさそうです。

キャッシュフロー:良好な推移

6957芝浦電子の営業CF、現金等、フリーCFの推移(出所:マネックス証券)
営業CF、現金等、フリーCFの推移(出所:マネックス証券)

営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともにほとんどはプラス推移です。

現金等も増加傾向。

キャッシュ面は良好に推移してきています。

EPS:直近は足踏み状態

6957芝浦電子のEPSの推移(出所:IR BANK)
EPSの推移(出所:IR BANK)

EPSは長期的には伸びてきています。

ですが最近は伸び悩んでいる、という点は利益で見てきた通りですね。

ROE:問題なし

6957芝浦電子のROEの推移(出所:マネックス証券)
ROEの推移(出所:マネックス証券)

一般的な合格水準とされる8%を超えており、収益性は問題なしです。

PER:概ねフェアバリュー

6957芝浦電子の予想PERの推移(出所:マネックス証券)
予想PERの推移(出所:マネックス証券)

予想PERは13.6倍。

過去2年、過去5年のレンジ、チャートの推移からすると、割安でも割高でもなさそうです。

株タヌ
株タヌ

予想PERだけで考えると概ねフェアバリューかな

PBR:やや割安

6957芝浦電子の実績PBRの推移(出所:マネックス証券)
実績PBRの推移(出所:マネックス証券)

続いてPBRは1.31倍。

過去2年、過去5年レンジとチャートで考えると、今の水準はやや割安といえそうですね。

自己資本比率

  • 80.6%

自己資本比率は一般的な目安とされる30%を大きく超えており、財務は堅牢です。

株タヌ
株タヌ

かなりの高水準だね

まとめ:新NISAの高配当株投資先として「悪くない」か

今回は電子部品メーカーである「芝浦電子」について銘柄分析をしました。

株タヌの目線で総括すると次のとおりです。

魅力を感じる点

  • 配当利回りが5%近い
  • 温度センサは環境やエコとの相性が良く、時代のニーズにマッチ
  • キャッシュフローや自己資本比率の良好な推移
  • IRページがしっかり。投資家への向き合い方に好印象

気になる点

  • 配当性向60%近くと高い
  • ここ2~3年の業績の伸び悩み
  • 業績が大きく落ち込んだ時の減配懸念
  • 期末一括配当

新NISAで芝浦電子をどう考えるか

本記事の作成を通しての株タヌの所感は

株タヌ
株タヌ

新NISAの高配当株投資先として「悪くない」か

です。

長期で見ると

  • 業績好調
  • キャッシュフローや財務も良好
  • 10年以上減配なし

となかなか魅力的。

一方で最近の業績の伸び悩みや、配当性向の高さを考えると、業績低迷時の減配が心配になります。

とはいえ、定性面ではエコや環境保護など「時代の要請」に応えられる企業といえそうです。

トータルで新NISAでの投資先として「悪くない」と考えています。

贅沢をいえば、PERなどの指標面でもう少し割安になった時を狙いたいですね。

今回の分析で使用した主なツール
moomoo証券- 米株24時間取引・株価・投資情報

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