この記事では、高配当株投資家である株タヌが2024年2月時点で
「新NISAの成長投資枠で投資するかどうか」
注目している、日本の高配当株を6つ紹介しています。
具体的にはこれらの高配当株です。
記事内では
- 配当利回り
- 各銘柄に対する所感
- 記事作成時点での相場雑感
を書いています。
「他の高配当株投資家がどんな銘柄に注目をしているか」、を見るのは楽しいものだと思います。
そのような目線で読んでもらえるとうれしいです。
このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定は自身の判断・責任にてお願いします
①2169 CDS
配当利回り:3.88%(参考:マネックス証券)
12月決算の銘柄です。
累進配当銘柄で、かつここ数年は継続して増配中。
PERやPBRなどの指標的にも、長期の株価チャート的にも比較的割安感があるように思います。日本株が絶好調で割安感のある銘柄が少なくなってきた中、まだ投資を検討しやすい水準かもしれません。
2/13には2023/12期本決算の発表があります。そこで株価が動くでしょうから、もし投資をするなら、決算発表の前後どちらにするか慎重に判断したいところですね。
悩ましいのは12月決算銘柄のため、今投資をしても配当がもらえるのは随分先になることです。3月決算の銘柄であれば比較的すぐに配当がもらえますからね。
②2391 プラネット
配当利回り:3.49%(参考:マネックス証券)
7月決算の銘柄です。
長期の連続増配株としてそれなりに認知されている銘柄だと思います。
「連続増配かつ高配当株」に投資をしたいなら、それなりの水準まで下がってきているように見えますね。
ただ個人的に気になっているのは次の2点。
- 10年チャートで見ても株価が成長していない
- 売上は伸びているが、減益傾向
これまでの増配実績を重視するか、最近の減益傾向を重視するか。
どちらに重きを置くかで投資判断が変わりそうな銘柄ですね。
あとプラネットも1月決算のため、今から投資をしても配当がもらえるのが結構先になる点には気をつけたいところ。さらに新NISAでは損益通算できないことを考えると、株価の含み損はできるだけ避けたい。
もろもろ加味すると、投資を考えるにしても、今は優先順位低めとなりそうです。
③4204 積水化学工業
配当利回り:3.42%(参考:マネックス証券)
3月決算の銘柄です。
連続増配銘柄で、日経連続増配株指数の構成銘柄にもなっています。
指標的にはまずまずの割安感、チャート的には「まあ高くはないかな」という感じでしょうか。
- 連続増配
- 配当利回り3%台半ば
- 業績堅調
- 割高感はない
ということで、日本株全体では割高感を意識してしまう中、この水準なら投資を検討しても良いかと考えています。
④4503 アステラス製薬
配当利回り:4.35%(参考:マネックス証券)
3月決算の銘柄です。
長期の累進配当銘柄としてよく知られた製薬会社ですね。
ただしここ最近の株価は相当に軟調です。
10年チャートの移動平均線を、大きく割り込んでいます。
投資をするなら、自分のリスク許容度をしっかり理解してからにした方が良いでしょう。
私は基本的に逆張りで投資をするタイプですが、一気に大きく下げた株はあまり抵抗感なく買える一方、今回のアステラス製薬のようにズルズルと下げる株は判断が難しいですね。
将来的な復調を信じられるのであれば、今は買い場といえるのかもしれません。
しかし私はそれほど思いきれるタイプでもないため、買うとしたら単元未満株で「少しずつ」になりそうです。
⑤4528 小野薬品工業
配当利回り:3.16%(参考:マネックス証券)
3月決算の銘柄です。
累進配当銘柄で直近3期は増配しています。
業績は好調に推移しているのですが、株価は長く横這い。
結果的に、PERなどの株価指標ではかなりの割安感があります。
この水準であれば「負けにくいかな?」という期待のもと、投資を検討中です。
贅沢をいえばもう少し配当利回りが高いと良いんですが、過去水準と比較すると今は相当に高いようです。
⑥5857 AREホールディングス
配当利回り:4.68%(参考:マネックス証券)
3月決算の銘柄です。
日経累進高配当株指数の構成銘柄となっています。
配当利回りはこの相場の中、かなり高いです。
しかし業績は、必ずしもピカピカという感じではありません。
そして指標的にも、もう一段割安感が欲しいところ。
この辺りをどう判断するかですね。
個人的には株価推移が強い銘柄ではないと見ているため、配当利回り5.0%に近づいてくるような場面があれば検討したい、という感じです。
相場雑感(2月8日時点)
日本株はかなり好調ですね。
「バブル時の日経最高値の更新も間近か」といった文言もよく見るようになりました。
ですが一高配当株投資家としては
高くて高配当株が買いにくい
という一言に尽きます。
今回取り上げた銘柄のように、「投資を検討しても良いかな?」と思える株もいくつかはありますが、全体で見れば割高感を強く感じてます。
新NISAの成長投資枠に限っていえば、単元未満株で少しずつ投資するぐらいはするかもしれませんが、一気に投資をすることはないですね。
少し前に投資経験が長いという人と話をする機会がありました。その人も
とてもじゃないけど今の日本株の相場で、NISA枠を使おうとは思えないね。どうせまたいつか暴落が来るから、その時まで待つよ
と言っていましたね。
「FIREに少しでも近づきたい!」という切迫感があるなら、成長投資枠を使って高配当株に積立投資をしたかもしれません。
ですがリーンFIREをして急ぐ必要がない今、割高さを感じながらあえて投資する必要はないかな、というのが正直なところです。
まとめ
この記事では、高配当株投資家である株タヌが2024年2月時点で「新NISAの成長投資枠で投資するかどうか」注目している日本の高配当株を6つ紹介しました。
検討の優先順位としては
- 2169 CDS
- 4204 積水化学工業
- 4528 小野薬品工業
の3つが高くなりそうです。
とはいえ日本株に割高感も強く感じているため、あまり急がず、のんびりと投資先を検討していこうと思います。
相場の雰囲気に引っ張られ過ぎず、冷静に投資と向き合いたいですね。
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