新NISAでは配当金に着目して、高配当株投資をしたいと考えている人も多いと思います。
実際、この記事を書いている株タヌも高配当株投資家で、NISA口座で既に高配当株へ投資済みです。
配当金がたくさんもらえてうれしい新NISAでの高配当株投資ですが、注意点もあります。
損益通算できない=元本割れをできるだけ避ける必要がある
つまり、新NISAで高配当株投資をするなら、「負けない投資」を目指す必要があるということです。
とはいえ
何に気をつけたらいいの?
と戸惑う人も多いと思います。
そこでこの記事では、高配当株投資で生活している株タヌが、新NISAで高配当株投資をする際に「元本割れをできるだけ避けるため」、どんなポイントを意識しているか解説します。
まずは結論から。
記事の前半では「新NISAでの元本割れが痛い理由」を解説し、後半では5つのポイントについて詳しく解説しています。
新NISAで高配当株投資をして後悔した……
とならないよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
新NISAで元本割れが痛い理由
新NISAで高配当株投資をする際、元本割れはできるだけ避けたいところです。
なぜかというと特定口座ではできる損益通算が、「NISA口座ではできない」からですね。
例えば特定口座である高配当株を損切りして、1万円の損失を出したとすると、その年のキャピタルゲインやインカムゲインと相殺することで一部の税金を取り戻すことができます。
しかしNISA口座で同じように1万円の損失を出したとしても、損益通算ができないため、ただただ1万円損して終わりです。
実際の数字以上に苦しくるなるのが、実はメンタル面。
損失を出しても気休めが何もなく、ただ「失敗したことを自覚するだけ」となってしまいます。
このように、新NISAで元本割れが痛い理由は
です。
では新NISAで高配当株投資をする際に、元本割れをできるだけ避けたい場合はどんなポイントを意識すると良いでしょうか?
以下では株タヌなりのポイントを5つ紹介していきます。
①連続増配株や累進配当銘柄をコアにする
まずは「連続増配株や累進配当銘柄をコアにする」という選択肢です。
高配当株で株価が急落する典型的なパターンは
の2つ。
連続増配、累進配当を続けてきた実績があるということは、
- 相応の業績を維持してきた
- 今後も増配、累進配当を期待しやすい
という傾向にあります。
もちろん過去は未来を保証しません
これまで連続増配や累進配当を続けてきた銘柄が減配を発表して、株価が大幅に下落するということはやはりあります。
とはいえ、連続増配、累進配当銘柄であることは「価値ある判断材料の1つ」だと思います。
株タヌはNISAの成長投資枠は、連続増配、累進配当銘柄メインで投資しており、今後も継続する方針です。
でも連続増配銘柄ってどうやって探したらいいの?
という人は、連続増配銘柄を含めた「高配当株の探し方」をまとめた記事を読んでみてください。
②高値でつかまない
「高値でつかまない」というのも、高配当株投資で元本割れを避けるための基本ポイント。
なぜなら、高値でつかむと下落余地が相応にあり、当然含み損になりやすいからです。
しかし、このよくいわれる「高値掴みを避けよう」は、いうほど簡単ではありません。
どんどん株価が上がっていて、SNSでも話題となっている高配当株があったりすると、どうしても気になってしまうものです
そうした情報に振り回されずに、「高値で投資することを回避する方法」を自分なりに確立しましょう。
株タヌは次のようなことをしています。
上記のことは株アプリを使って調べることがほとんどです。(使っているアプリはこちらの記事で紹介しているもの)
③罠銘柄を避ける
新NISAの高配当株投資で元本割れを避けるためのポイント3点目は、「罠銘柄」を避けること。
一見良さそうに見えるけど、よくよく調べるとリスクの大きい銘柄ともいえますね。
私が手を出さないようにしている高配当株は、配当利回りが高いものの、
- 業績の悪化が続いている(例:売上、利益ともに毎年減少している)
- 配当性向が高い(例:配当性向70%超)
- 業界の先行きに懸念がある(例:スーツ業界)
- 不祥事が多発するなどガバナンスの機能不全が心配(例:某物流企業)
といった銘柄。
罠銘柄をつかまないようにするには、先ほどの「②高値掴みを避ける」と同様に、銘柄分析が大切です。
株タヌがやっている具体例は次のとおり。
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④分散を徹底して万が一のダメージを抑える
新NISAの高配当株投資で元本割れを避けるためのポイント4つ目は、「分散の徹底」です。
投資の格言でよくいわれる「卵は一つのカゴに盛るな」と同じだね
銘柄を分散して投資しておけば、万が一、1つの銘柄が暴落しても、資産全体ではダメージをかなり抑えることができます。
分散を徹底するほど、一気に儲かる可能性も下がるが、一気に損する可能性も下げられるということです。
”負けない投資”が必要な新NISAでは銘柄の分散を心がけたいですね。
今のところ、株タヌはNISAの成長投資枠では30銘柄以上に分散投資する予定。
成長投資枠は最大で1,200万円なので、「1銘柄あたりの投資上限は40万円まで」とするつもりです。
一般的に個別株の分散投資は、分散効果を示すグラフとともに「10~20銘柄程度に分散を」と説明されることが多いですね。
しかし個別株投資を続けてきた経験から、自分の場合は30銘柄以上に分散しておかないと、減配や株価の急落があった時の「精神的なダメージが大きくなる」ことを痛感しています。
⑤10%の税金をとられても米国株はアリ
新NISAの高配当株投資で元本割れを避けるためのポイント、最後は「米国株という選択肢も考える」です。
米国株の配当金は、米国内で10%の税金がとられ、その分はNISA口座でも非課税になりません。
「この10%がもったいない!」という声をよく聞きますし、私ももちろんそう思います。
ですが
NISAの高配当株投資といえば日本株だよね
と選択肢を絞り過ぎる必要はありません。
米国での10%の課税分を考慮しても、米国の高配当株という選択は「アリ」だと思います。
株タヌが感じている「NISAで米国高配当株」のメリットは次のようなものです。
実際、2024年3月時点でADR銘柄のBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)には成長投資枠で投資済み。
今後も「日本株は割高に感じるけど、米国株には感じない」という時は、「NISAで米国高配当株」を積極的に検討するつもりです。
特にVYMが割安になるタイミングを待っているよ
まとめ
この記事では、新NISAで高配当株投資をする際に「元本割れをできるだけ避けるため」、株タヌがどんなポイントを意識しているか解説してきました。
あらためて5つのポイントを見てみよう
記事を読んでいる間は「ふんふん」と納得していたとしても、実際の投資で実行できるとは限りません。
- 銘柄分析をするためのアプリを日頃からさわってみる
- 自分なりの投資ルールをあらかじめ決めておく
といったことを、今のうちにしておくことをおすすめします。
高配当株投資は手間もかかりますが、NISAでたくさんの配当金を受けとるよろこびはまた格別です。
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