本記事では日本の高配当株である「ブリヂストン(5108)」について、高配当株投資でFIREをした株タヌが銘柄分析をしています。
記事作成時点の配当利回りは3.25%。
世界トップのタイヤメーカーであり、高配当株投資としてよく話題にあがる銘柄だね
コロナ禍で減配している点が、高配当株投資家には気になるでしょう。
しかし直近の配当方針は「1株当たり配当の継続的な増加」となっており、今後には要注目です。
はぜひ最後まで読んでみてください。
このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断・責任にてお願いします
ブリヂストン(5108)の概要
銘柄コード | 5108 |
業種 | ゴム製品 |
決算月 | 12月 |
市場 | 東証プライム |
株価 | 6,452円 |
時価総額 | 4兆6048億円 |
予想配当利回り | 3.25% |
配当権利月 | 6月、12月 |
株主優待 | なし |
優待権利月 | なし |
時価総額4兆円超えの大型株だけど、決算は3月じゃなくて12月だね
配当金:増加傾向だが減配歴あり
一株当たりの配当金:コロナ禍で減配
マネックスで確認できる範囲では、コロナ禍の2020/12期に減配しています。
また、もう少し過去まで遡れるIR BANKで確認したところでは、少なくとも2010/12期~2019/12期の間に減配はありませんでした。
2024/12期の増配が実現した場合、連続増配年数は4年となります。
長期で見ると増配傾向だけど、安定感を好む自分には2020年の減配がかなり気になるな……
配当性向:振れ幅大きくやや高め
配当性向は2023/12期で41.3%。
2020/12期は最終赤字のため配当性向が非表示となっています。
配当性向はけっこう振れ幅があって、40%超のタイミングもしばしば。余力はそれほど大きくないかな
配当利回り推移:低利回りが続く
2020/12期の減配や株価の上昇を受けて、配当利回りはコロナ前よりも低位で推移。
直近の3.25%も平均値を下回っており、配当利回りでは割安感はありません。
配当方針:配当性向40%目安で継続的に増配
連結配当性向40%を目安として1株当たり配当額を継続的に増加(出典:当社の2024-2026中期事業計画)
2024年~2026年の中期事業計画では「継続的な配当額の増加」が配当方針となっています。
2020/12期では減配をしていますが、これからに目を向けるのであれば過度に気にする必要はないのかもしれません。
配当額の目標値が具体的に記されている点は、好印象
業績・株価指標:業績は良好だが今は割安感なし
株価推移
まずは1年チャートを見てみましょう。
上昇基調です。
直近は移動平均線を上回っているね
1年間という幅で見た場合、チャート的には割安感はありません。
続いて、より長期間の10年チャートも見てみましょう。
10年間で今が最高値水準。
減配をした2020年頃に大きく下落したものの、そこから持ち直し、ぐんぐんと伸びています。
10年チャートでも移動平均線を上回っており、チャート的には短期でも長期でも割安感はなさそうです。
売上高・営業利益:波はあるが増収・増益傾向
売上高は緩やかな増加傾向。
営業利益も波はありつつ、直近では増加が続いています。
ブリヂストンは景気敏感株によく分類されているとおり、業績に波がありそうだね
営業利益率:同業他社並み
営業利益率はここ数年間、10%を継続的に超えています。
同業他社比較では、同程度かわずかに良いというぐらいでした。
特別高くはないけど、低くもない、という感じかな
キャッシュフロー:営業CFのプラス推移が続く
営業CFはずっとプラスで推移しており、フリーCFもプラスのことが多いですね。
現金等は増減があるものの、長期的には増加傾向。
特に問題はなさそうです。
EPS:長期的には上昇傾向
2020/12期でマイナスとなりましたが、それを除けば概ね上昇傾向です。
ROE:問題なし
一般的な合格水準とされる8%を超えてきており、収益性は問題なしです。
2019/12期はマネックス証券では非表示となっています。詳細は調べていませんが、2020/12期から国際財務報告基準(IFRS)を適用していることが関係しているのかもしれません(気になる方はご自身で調べてみてください)。
PER:中立
予想PERは12.3倍。
過去2年、過去5年というレンジで真ん中あたりに位置し、中立です。
PERを見る限りは、割安でも割高でもないね
PBR:中立~やや割高
続いてPBRは1.32倍。
こちらは過去2年、5年レンジで見るとやや割高です。
レンジで見ると割高ですが、グラフで推移をみると平均値並みのため、中立とも捉えられそうですね。
自己資本比率
自己資本比率は一般的な目安とされる30%を大きく上回っており、財務健全性はしっかりしています。
問題なし
まとめ:新NISAの高配当株投資先として「悪くないが今ではない」
今回は世界トップのタイヤメーカー「ブリヂストン」について銘柄分析をしました。
これまでの内容を株タヌの目線で総括すると次のとおりです。
魅力を感じる点
気になる点
新NISAでブリヂストンをどう考えるか
本記事の作成を通しての株タヌの所感は
新NISAの高配当株投資先として「悪くないが、割安感の乏しい今はあえて検討しなくて良い」か
です。
景気敏感株のため、景気悪化時の「業績と株価が低迷したタイミング」での投資を考えたいですね。
もしくは今後の配当計画を加味して、需給の一時的な悪化などで「PERやPBRに割安感が出たタイミング」での投資を検討しても良いかもしれません。
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