【新NISA】成長投資枠で高配当株投資をするデメリット3選

アイキャッチ 新NISAの成長投資枠で高配当株投資をするデメリット3選 NISAを始める

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この記事では「新NISAの成長投資枠を使って高配当株投資をするデメリット」について、高配当株の配当金で生活している株タヌが解説します。

配当金が非課税でもらえるんだから、新NISAは高配当株で良いんじゃないの?

インデックス投資と比べて高配当株投資にデメリットがあるの?

このような疑問に、実際に高配当株投資をしている「投資家の目線」でお答えしていきます。

株タヌ
株タヌ

「新NISAで高配当株」にはメリットもあるけど、デメリットもいくつかあるよ

先に結論を述べると、高配当株投資を続けて感じる「成長投資枠で高配当株投資をするデメリット」は次の3つです。

成長投資枠で高配当株投資をするデメリット
  • デメリット1:「損益通算できない」と相性が悪い
  • デメリット2:投資枠の利用効率が悪い
  • デメリット3:手間がかかる

この記事を読み終えることで、「新NISAで高配当株投資をするデメリット」が理解できるだけではなく、自分が「高配当株投資をすると良いかどうか」を考えられるようになります。

メリットについて知りたい場合はこちらの記事を読んでみてください

それでは3つのデメリットについて、具体的に見ていきましょう。

デメリット1:「損益通算できない」と相性が悪い

新NISAで高配当株投資をするデメリットの1つ目は

新NISAの「損益通算ができない」点と高配当株投資は相性が悪い

ことです。

なぜかというと高配当株は定期的に配当という形で利益を吐き出してしまうため、成長のための再投資などが行われにくく、一般的にはインデックス投資よりも株価が上昇しにくいからですね。

すると

  • 高値で買ってしまった高配当株
  • 暴落など市場全体が低迷した時

など含み損を抱えやすい場面で困ることになります。

そうした時に売却して損失が出てしまっても、特定口座と違って新NISAでは損益通算ができないため、他の売却益や配当金と相殺することができません。

損はしたけど、損益通算で税金を少し取り戻せたから、一矢報いたぞ

とはならないのです。

株タヌ
株タヌ

ただただ損失を出しただけで終わってしまうというのは、悔しいです

新NISAで高配当株投資をするなら、損益通算できないことを考慮して投資するようにしましょう。

対策:銘柄をちゃんと選ぶ、安い時に買う、分散する

「新NISAでは損益通算できない」というデメリットへの対策として、高配当株投資をするなら次の3つを意識しましょう。

損益通算できないNISAで気をつけたいこと
  • 分析をしてちゃんと銘柄選定する
  • 株価が安い時に投資する
  • 銘柄分散をする

逆にいうと次のようなことは避けようということです。

  • SNSや本で見た高配当株をろくに調べずに買う
  • 絶好調で話題になっている高配当株を買う
  • 株式相場が好調で「乗り遅れたくない」気持ちが強くなって投資する
  • 特定の銘柄に集中投資する

こういう投資は、後悔につながるケースが圧倒的に多い印象があります。

ちなみに銘柄分散については、よく

「10~20銘柄以上に投資をすればそれほど分散の効果は変わらない」

というデータを目にします。

ただ、個人的には30銘柄程度には分散しておいた方が、何かあった時に精神的なダメージを負いにくくて済むと実感しています。

株タヌの失敗談:高配当銘柄の不祥事で失敗

株タヌ
株タヌ

新NISAでは損益通算できないから、高配当株投資をするなら気をつけよう

と書きましたが、そんな私自身にももちろん失敗した経験があります。

2024年に始まった新NISAではなく、旧NISAのいわゆる一般NISA(つみたてNISAじゃない方)でのこと。

次のような高配当株に投資していました。

  • 日本の大型高配当株
  • 投資時の配当利回り5.0%超
  • 大手有名メーカー
  • 投資時点までの過去5年の業績は好調

誰もが知っているような大企業の高配当株だったため、ウキウキでNISA枠を使って投資をしました。

しかし投資から半年ほどして、製造現場での不正が発覚し、大きなニュースに。

それからあれよあれよと株価は落ちていき、業績も振るわず、減配。

結局私が投資した株価の半値でNISAの期間が終わり、虚しく悔しい結果になりました。

金銭的なダメージよりも、精神的なダメージの方が痛いです。

この苦い経験から、先ほどの「銘柄をちゃんと選ぶ、安い時に買う、分散する」ことの重要性を学びました。

株タヌ
株タヌ

新NISAで高配当株投資をする人に、私と同じような苦い思いはできればしてほしくありません

「新NISAで高配当株投資」をするなら、ぜひ意識してみてください。

デメリット2:投資枠の利用効率が悪い

新NISAで高配当株投資をするデメリットの2つ目は

投資枠の利用効率が悪くなる

ことです。

というのも、インデックス投資の投資信託では配当が再投資される際に新たな枠は使いませんが、高配当株投資では配当を再投資をしようと思うと新たに投資枠を使う必要があります。

具体例を挙げてみると、S&P500連動の投資信託を最初に100万円分購入すると、その投資信託の配当の再投資分は新たに枠を使わずに、雪だるま式に増えていきます。

一方、高配当株を100万円分買って、その後もらった配当5万円を再投資しようと思うと、NISA枠を新たに5万円分使って投資をすることになる。

このように高配当株投資では、限られたNISA枠を「最大限効率よく」使おうと思った場合には適さない、ということは理解しておきましょう。

効率の良さが自分にとっての最適解とは限らない

ただし「効率が良い=自分にとって一番良い投資法」ではない、ということには注意が必要です。

投資の目的やスタイルによって正解は変わるからですね。

合理性に重きを置いて、冷徹に物事を判断できる場合は「効率性の追求」が正解となりえます。

一方私のように

株タヌ
株タヌ

合理的でありたい

と思いながらも「実際の行動は感情に左右されがち」という場合は、自分の感情に合った投資手法を選んだ方が、結果的に良いケースが多いです。

周囲の人に聞いている限り、投資をしている多くの人は私のように

合理的でありたいと思いながらも、実際は感情で投資している

割合が多いようです。

「効率的」「合理的」という言葉にとらわれ過ぎずに、実際に投資をする自分は機械ではなく、あくまで人なのだということを理解しておきましょう。

デメリット3:手間がかかる

新NISAで高配当株投資をするデメリットの3つ目は

銘柄の選定や投資後の維持管理に、手間がかかる

ことです。

一度投資したらほったらかしでも良いとされるインデックス投資と違って、高配当株では

高配当株投資で必要な手間
  • 良さそうな高配当株を探す
  • 気になった高配当株を分析する
  • 投資タイミングを見計らう
  • 投資後も決算や配当の状況を追う

と手間がかかるからですね。

  • 高配当株を調べる時間
  • 実際の売買の手間

が必要になります。

株タヌ
株タヌ

インデックス投資も高配当株投資もしているけど、高配当株の方がやっぱり手間はかかるよ

新NISAで高配当株投資をするなら、これらの手間ひまをかける必要がある点には留意しておきましょう。

手間をかけたくないなら投資信託やETF

ここまで読んで

高配当株投資はめんどくさそうだから、自分には合わないかも

と感じた人もいるかもしれません。

そういう人には、「高配当系の投資信託、ETF」という選択肢もあります。

具体例を挙げると

  • 投資信託
    • SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
    • SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
    • SBI 欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
  • ETF
    • 1489 NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型ETF
    • 2013 iシェアーズ 米国高配当株 ETF

などです。

こうした投資信託、ETFであれば銘柄の分散がきいているため、管理の手間は個別株をやるよりはかなり楽になります。

株タヌ
株タヌ

「新NISAで高配当株投資をしたいけど、できるだけ手間はかけたくない」という人は投資信託やETFを検討してみましょう

まとめ

この記事では、新NISAの成長投資枠を使って高配当株投資をするデメリット3選というテーマで解説してきました。

あらためてポイントをまとめると次のとおりです。

成長投資枠で高配当株投資をするデメリット
  • デメリット1:「損益通算できない」と相性が悪い
  • デメリット2:投資枠の利用効率が悪い
  • デメリット3:手間がかかる

新NISAで高配当株投資をするなら、メリットだけでなくデメリットもあります。

大切なのは

自分の投資の目的

と高配当株投資が合っているかどうか、自分で考えて納得することです。

「新NISAで高配当株投資をするメリット」についての記事と、今回のデメリットについての記事、両方を自分に照らして考えてみましょう。

その上で「やはり高配当株投資をしよう」となったら、本ブログを含め色々な情報を見ながら、少しずつ高配当株へ投資をしていってみましょう。

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