この記事では「新NISAの成長投資枠を使って高配当株投資をするメリット」について、高配当株の配当金で生活している株タヌが解説します。
新NISAはインデックス投資だけで良いんじゃないの?
高配当株は効率が悪いってよく聞くけど……?
このような疑問に、実際に高配当株投資をしている「投資家の目線」でお答えしていきます。
株タヌはインデックス投資も高配当株投資も両方やってるよ
先に結論を述べると、高配当株投資を続けて感じる「成長投資枠で高配当株投資をするメリット」は次の3つです。
この記事を読み終えることで、「新NISAで高配当株投資をするメリット」が理解できるだけではなく、自分が「高配当株投資をすると良いかどうか」を考えられるようになります。
デメリットについて知りたい場合はこちらの記事を読んでみてください
それでは3つのメリットについて、具体的に見ていきましょう。
メリット1:”今”と”将来”の両方を豊かにできる
新NISAで高配当株投資をするメリットの1つ目は
今の生活と将来の生活の両方を豊かにできる
ことです。
なぜなら高配当株からもらえる「配当金」は
その時の自分の状況しだいで選べるからですね。
例えば今の生活で使うなら
- 普段は行きにくい少し高めのランチを楽しんだり、
- 配当金だけで旅行を満喫したり
できます。もし配当金をもらった時に使いみちが思い浮かばなければ、将来のために再投資することで雪だるま式に配当収入を増やすことも可能です。
このように「今の生活にゆとりを得ながら」、「将来の不安も小さくしていける」というのが、新NISAで高配当株投資をするメリットの1つだと思います。
ただし罠銘柄には気をつけよう
ただし「高配当だけど業績悪化で株価が落ちていく」ような、いわゆる”罠銘柄”は避けねばなりません。
配当金をたくさんもらえても、株価下落で大きな損失を抱えては意味がないからね
連続増配銘柄や累進配当銘柄を中心に見ていくと良いでしょう。
インデックス投資1本だと”将来”にかけすぎる
SNSでよく目にする「新NISAのつみたて投資枠も成長投資枠もインデックス1本」のような投資スタイルもありますが、配当好きの株タヌとしては
”将来”に強く賭けた投資で、少し怖い
と感じます。
- 今の株主重視の制度がこれからもずっと続くのか?
- 数十年先も本当に経済は成長し続けるのか?
- 30年後の世界情勢は今からは想像もできないことになっていないか?
こうした疑問も、頭の片隅にはあるからです。
というのが個人的にはバランスが良いと考えています。
メリット2:モチベーションを維持して投資を続けられる
新NISAで高配当株投資をするメリットの2つ目は
モチベーションを維持して投資を続けられる
ことです。
その理由は、配当収入により「投資の成果」を定期的に実感できるからですね。
実際に配当金をもらうとわかるのですが、配当金の入金は非常にうれしいもの。
日本株では年に2回、米国株では年に4回配当金をもらえるケースが多いよ
インデックス投資の王道である
だと、画面上の数値は増えていくかもしれませんが、投資の成果は意外に実感しにくい。
一方、高配当株投資の場合は新NISAで配当利回り5.0%の高配当株を10万円分買うと、毎年5,000円の配当金が入金されます(増配や減配がない場合)。
と感じられる機会が数か月に1回はやってきます。
株式投資で重要なのは「相場の変動に振り回されて退場しないこと」です。モチベーションを保ちやすい高配当株投資は、その点で大きなメリットがあります。
投資では「自分の感情」を軽視しない方が良い
実際に株式投資をする際は「自分の感情と投資行動はなかなか切り離せない」ということを知っておくと良いでしょう。
投資関係の本やSNSを見ていると
といった文言を見かけることも多いと思います。
私も内容そのものは概ね正しいと考えていますが、
だからといって多くの人に勧められる内容でもない
と感じています。
どういうことかというと
効率が良いと頭ではわかっているけど、感情がついていけずに不本意な売買をしてしまう
といった行動が、実際にはよく起きるということです。
こんな経験はないでしょうか?
それぐらい人は感情に左右されますし、それは投資でも同じということです。
今後必ず来るであろう暴落の際に、このことがよくわかると思います
「合理的」「効率的」という言葉にとらわれすぎずに、「自分が気持ちよく投資を続けられるかどうか」も重視していきましょう。
メリット3:FIREを目指しやすい
新NISAで高配当株投資をするメリットの3つ目は
配当収入によるFIREを目指しやすい
ことです。
成長投資枠で高配当株を買えば、特定口座で高配当株を買うよりも多くの配当金をもらえます。
私は配当金で生活していますが、特定口座でとられる税金はかなり痛い。
日本株で約20%、米国株だと約28%が引かれてしまうよ
必要な生活費を上回るまで配当金を積みあげていく「配当収入によるFIRE」は
- FIRE前:目標額までどれだけ近づいているか自覚しやすい
- FIRE後:株数を減らさず生活するため、相場の変動にソワソワしにくい
という特徴があります。
FIREを目指す際に新NISAを活用すれば、より早く目標額に近づくことが可能です。
まとめ
この記事では、新NISAの成長投資枠を使って高配当株投資をするメリット3選というテーマで解説してきました。
あらためてポイントをまとめると次のとおりです。
高配当株投資とよく対比されるインデックス投資は、たしかに投資パフォーマンスが(少なくともこれまでは)良好だし、手間もかからない。
ですが、高配当株投資には「インデックス投資とは違うメリット」があるということも、この記事を通して分かったと思います。
それぞれのメリット、デメリットと「自分は投資によってどんな生活をしたいのか」を照らし合わせて、自身の投資スタイルを考えてみてください
インデックス投資と高配当株投資の両方をしたいという人は、記事内で紹介した
という使い分けも一案だと思います。
関連記事
▼今回はメリットについての記事でしたが、「新NISAで高配当株をするデメリット」について知りたい場合はこちらを読んでみてください
▼高配当株の探し方を12コ紹介している記事です。探し方を変えるだけで、「それまで気づかなかった優良な高配当株が見つかる」なんてこともよくあります
▼新NISAで高配当株投資をする時に”使える”無料アプリを3つに絞って紹介している記事です。アプリは入れ過ぎても使いこなせないので、「まずはこの3つがおすすめ」という観点でまとめています