この記事では、高配当株投資家である株タヌが2024年5月時点で
「新NISAの成長投資枠で投資するかどうか」
注目している、日本の高配当株を6つ紹介しています。
具体的にはこれらの高配当株です。
記事内では
- 配当利回り
- 各銘柄に対する所感
- 記事作成時点での相場雑感
を書いています。
「他の高配当株投資家がどんな銘柄に注目をしているか」、を見るのは楽しいものだと思います。
そのような目線で読んでもらえるとうれしいです。
このコンテンツは情報の提供を目的に作っていて、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定は自身の判断・責任にてお願いします
①4021 日産化学
配当利回り:3.05%(参考:マネックス証券)
化学系のメーカーです。
- 営業利益率22.92%(2023/3期)
- ROE19.37%(同上)
という高い利益率が魅力的。
教科書的にいえば「経済的な堀」のある企業といえそうです。
株価チャートでは移動平均線を下回ってきています。
ただし2023/3期まで続いていた連続増配ですが、2024/3期は配当維持の予想。加えて、配当性向が56.2%(2023/3期)と高いことには留意が必要です。
今の配当利回りも決して高くはありません。NISA口座で「長期的に育てる感覚」で投資するかどうか、といった感じですね。
②4732 ユー・エス・エス
配当利回り:3.04%(参考:マネックス証券)
中古車オークションの運営会社。
長期連続増配株として、高配当株投資家には認知度の高い銘柄だと思います。
こちらも高利益率の会社です。
株価チャートは長期の移動平均線にタッチするぐらいの位置。
「派手さはないけど地味で着実な増配を期待」して投資するかどうか、ですね。
ちなみに100株保有で500円のクオカードが年に2回もらえます。
③9432 日本電信電話(NTT)
配当利回り:2.93%(参考:マネックス証券)
日本の高配当株で定番のNTTです。
現在の配当利回りは3.00%を下回っており、高配当株とよぶにはやや物足りない水準。
指標的にはPER、PBRともに割高感はありません。概ねフェアバリューと判断しています。
安定した優良株です。
1単元投資しても2万円未満ですから、少しずつ買い足していくのも悪くないでしょう。
④9433 KDDI
配当利回り:3.17%(参考:マネックス証券)
先ほどのNTTと同様、通信大手ですね。
KDDIも高配当株投資家にはおなじみの銘柄。
業績堅調の連続増配銘柄です。
しかしローソン株のTOBに関するニュースが出て以降、株価はやや軟調に。
とはいえ今後も安定した成長、増配が期待できると考えているため、少しずつ投資していきたいと考えています。
なお余談ですが、KDDIの成り立ちについて、私が好きな本の中で出てきたことがあります。
リクルートの創業者である江副浩正氏についての本ですが、KDDIの設立に関わろうとしていたあたりの話を読んで、随分KDDIのイメージが変わりました。
KDDIもNTTと並ぶ通信大手ということで、なんとなく堅いお役所的な会社かと勝手に思っていました。ですが京セラの稲盛和夫氏など「民間の有力者たち」の手によって設立された会社ということで、実態は随分イメージと違いそうです。
そんなこともあって、私はどちらかといえばNTT株よりはKDDI株を優先的に買いたいと考えています。
⑤9436 沖縄セルラー電話
配当利回り:3.21%(参考:マネックス証券)
- NTT
- KDDI
に続き、こちらも通信会社です。
KDDI傘下ですね。
連続増配銘柄として高配当株投資家にもそれなりの知名度があります。
PER、PBRは過去推移からすると若干割高。
しかし予想配当利回り3.2%前後はまずまずの水準です。
単元で投資しようとは思いませんが、1株投資でコツコツ買っていくなら悪くないかと考えています。
⑥9757 船井総研ホールディングス
配当利回り:3.15%(参考:マネックス証券)
独立系の大手経営コンサルで、中小・中堅企業に特に強い会社です。
過去に銘柄分析記事でもとりあげています。
業績堅調の連続増配銘柄でありながら、株価は足踏み状態が続いています。
指標的には
- PER
- PBR
- 予想配当利回り
のいずれも、過去水準で見れば割安。
定性面で考えても、これからの中小企業は
- 人手不足
- インフレ対応
- DX
など多くの難題にぶつかるでしょう。船井総研が求められる役割は大きいと考えています。
かつて私が金融機関に勤めていた時、地場で頭一つ抜きんでていた取引先が船井総研のコンサルを受けていたことも、私の投資判断に影響しています。
船井総研の株は、新NISAの成長投資枠で既に100株投資済みですが、今の水準なら追加投資も十分アリかと。
なお船井総研は12月決算で、6月は中間配当の権利月です。
それを踏まえると、なおのことタイミングとしては悪くなさそうですね。
相場雑感(5月5日時点)
好調だった日本株も、ようやく4月に下落へ転じました。
ですが
まだ全然割安感はない
というのが私の所感です。
東証のPBR1倍割れ是正に端を発する「株主還元相場」もひと段落といったところでしょうか。
一方で3月の本決算シーズンが始まっています。ここからは業績相場に移行していくのかもしれませんね。
2024年の新NISAが始まってから、ここまでおおよそ毎月20万ずつを成長投資枠の投資に充ててきました(FIRE実行時の余力資金や銘柄入れ替えにより資金捻出)。年間投資枠240万÷12ヶ月=20万/月のとおりです。
5月も「これは」と思うような大きな下落がなければ、これまで通り20万分の枠を埋める感じになると思います。
コロナショックのような暴落があれば、残りの年間投資枠は早々に使ってしまうつもりです。
しかし、思ってもみない時に来るのが暴落ですから、期待はしていません。
5月も淡々と、ですね。
まとめ
この記事では、高配当株投資家である株タヌが2024年5月時点で「新NISAの成長投資枠で投資するかどうか」注目している日本の高配当株を6つ紹介しました。
検討の優先順位としては
- 9757 船井総研ホールディングス
- 9433 KDDI
- 9436 沖縄セルラー電話
の3つが高くなりそうです。
船井総研は6月の中間配当権利が控えており、相対的に魅力を感じています。
KDDIと沖縄セルラーは決算発表により株価が動くでしょうから、
- 発表の前に投資してしまうか
- 発表を待つか
タイミングをしっかり考えたいですね。
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